商業手形担保貸付のメリットとは
商業手形担保貸付けというのは商業手形の割引とするために、その手形を担保に貸付を行っている内容となっています。
金融機関で行っている方法なのですが、多数の小口商業手形をまとめて担保して大きな現金化を望んでいる企業に対する資金調達のサービスと言った内容になります。
この方法では手形を担保とするだけでなく、金融機関を受取人にする約束手形を振り出す必要があり、金融機関にとっても多数の小口商業手形をとりまとめて割引くことができるという面でも双方での手間を省くメリットが高いために利用されているサービスになります。
よくある商業手形割引といった決まった額面の割引と違って、その範囲でしか扱えないことで多くの資金を融通して欲しい場合には持っているひとつの手形では目標資金には届かないといった場合には、必要資金を目的として借り入れを行うといった利用の方法になります。
また、担保に入れて融資をしてもらっているので、返済を行ってまた資金が必要となっても次の借り入れを行うといった資金繰りが安定するまで利用できる方法としても企業側からすれば、有り難い資金調達の方法として知られています。
商業手形担保貸付の手続き方法
手形貸付と同様の手続き方法となっていますが、商業手形に譲渡裏書をして、金融機関から担保差入証を発行されます。
それを元に借り入れをする者は借入金額の約束手形を振り出して、金融機関が受取人とする手続き方法となっていて、実質には手形割引と変わらない内容となっています。
金融機関は担保となっている手形の決済が行われれば、入金した分を貸付分の回収に充当することになります。
全額が返済された時点で振り出した約束手形を借主に返却することになります。
金利の上限は100万円未満であれば18%であり、100万円以上の場合であれば15%の範囲でやりとりをすることになります。
主に金融機関のどこでも取り扱いが行われていますが、担保にして融資してもらう利息の利率などは都市銀や地銀によっても変わってきます。