手形は支払期日より前に受取可能か?
手形を受け取れば、支払期日に銀行で現金化できるようになりますが、その期日というのは90日や120日などの先まで期日が結構あります。
もし、その期日まで待たずに現金化できるようにするとしたらどのような方法を使って換金すると良いのかを調べてみました。
手形の支払期日までの現金化できるのかと言うと、現金化することは全く問題ありませんが手形記載の満額を受け取ることはほぼ難しいです。
それというのも期日前に支払う銀行からすれば、手形を振る企業からの入金を待たずに現金を他者に支払うこととなりますので、リスクが生じることとなります。
万一、その企業が不渡りを出したら、実質は銀行にはその額面の金額の回収の見込みはほとんど無くなってしまうからなのです。
そういった重要なポイントになりますが、銀行はその額面に対して、支払い期日前の現金化に応じてもらうのですが、その条件としては手数料というものが生じて、それを差し引いて受け取ることを割引と言います。
そういった手段で支払期日より前の現金化は可能であって、全額ではありませんが割引相殺された金額としてあなたの下へ換金が実施されます。
本来受け取る金額よりも少なくなりますので、よく期日と割引率を確認してから実行することをお勧めします。
支払期日前に受け取るデメリット
手形の支払期日よりも前に換金することを手形の割引と言いますが、実際にはどのくらいの金額が割引となってしまうのでしょうか?
もし、手形の支払期日が今よりも1ヶ月後に当たっているとしますが、どうしてもこの数日のうちに現金化にしたいと思った際には銀行にその手続を踏んで、銀行より割引料を計算して、あなたに支払うこととなります。
割引料は割引率が例えば年率8%とすれば、あとは年間の割引率を日割りで計算をしますので、それを掛けると割引料が出てきます。
手形の金額が50万円であった場合にはおよそ3,200円程の割引料がかかり、それを差し引いた金額を換金して受け取ることが出来ます。
会社の勘定科目としても手形売却損として計上して記載することも忘れないようにしないといけません。