日本のほとんどで利用されているオーソドックスな手形
手形を取り扱う種類の中で、約束手形と為替手形というものがありますが、どちらの意味も押さえずに取引に使うと恥ずかしい思いをしますので、両方の意味を理解して取引に使用するようにすると良いです。
また、為替手形というものは日本国内の取引の中でほぼ取り扱うことが無いので、もし、受領する者がこちらを手にする際には知らないといった事が無いようにしないといけません。
約束手形というのは従来の手形と言われる代表的なもので、振り出す企業は相手側にいつに支払う手形サイトが決まっている期日に支払うことを約束したことを示す有価証券であって、現金と等しいものであります。
実際にはその手形サイトの支払期日にならないと現金にならないので、その期日まで支払が延期された約束書類として、企業間の取引として成り立っています。
約束手形は振り出す人の振出人と受領する側の受取人という2者間で成り立っている手形となっており、裏書に記載される裏書人という譲渡する場合もあるが、最終的には2者間の取引としては変わりないものとなります。
国内での取引でほぼ活用のされない手形
次に為替手形というあまり聞き慣れない手形の種類で、こちらには約束手形と違って、振出人と受取人の間に指図人というものが存在します。
この方法は3社間での売買の取引などがあった際に、ひとつ飛ばして支払いに充てる方法として成り立つ手形の取り扱いになります。
例えばですが、A社はB社に商品を納品して、B社はその受領した物品をC社に納品して売買を行います。
この3社間でお金が流れる訳ですが、そのお金の流れを簡略して、最終的にC社がA社に都合が良いように入金をすれば手間が省けますので、その流れを指図する形でB社がこの3社間での仲介といった形の存在になります。
こういった為替手形の取引というのは日本国内でほとんど行われない慣習であって、輸出入などの資金の取立に利用される手段なのですが、一部国内でも債権者が債権者に引き受けさせて、期日に支払いを行わせる融資の方法として活用している例もあります。